新型コロナワクチンの接種が進んでいます。接種券の配布が一般の方にも広がったほか、ワクチンの種類が増えました。最新の情報をもとに、ワクチンの比較をします。
新型コロナワクチン、どうやって受けるの? 2021年8月10日時点 その1
新型コロナワクチン、どうやって受けるの? 2021年8月10日時点 その2
日本に住民票をお持ちの方が無料で受けられます※1
新型コロナワクチンは無料で接種できます。接種は義務ではありませんが、接種を受けるよう努めることとされています。接種で万が一健康被害が出た場合の救済措置は、国が用意します※2。
対象となる方は、接種する日に満12歳以上で住民票の登録がある方です。今後、対象年齢が広がる可能性があります。また、接種するワクチンによって対象年齢が違うので注意しましょう(後述)。
他の病気を持っている方は接種できない場合があります。妊娠中または授乳中、妊娠を計画中の方も、「mRNAワクチン」を打つことができます。妊娠、胎児、母乳、生殖器に悪影響を及ぼすという報告はありません。心配な場合は主治医にご相談ください。
新型コロナウイルスに感染したことがある方も接種することができます。ただし、症状がでている状態では接種ができません。
新型コロナワクチンは3種類あります
このメッセージを書いている8月10日時点で、日本で利用可能な新型コロナワクチンは以下の3種類です。
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- ファイザー社の「コミナティ」
- 武田薬品工業社の「COVID-19ワクチンモデルナ」(モデルナ社製)
- アストラゼネカ社の「バキスゼブリア」(8月3日より追加)
どのワクチンも、一定期間を空けて2回の接種(筋肉注射)が必要です。1回目、2回目ともに同じメーカーのワクチンを受けることが基本です。現時点では、3回目の接種の必要性は確定していません。
どのワクチンが接種されるかは接種会場によって決まります。事前に確認しましょう。原則として、お住まいの地域での接種(医療機関や自治体による接種会場など)ではファイザー社、東京と大阪にある大規模接種センターや職域接種では武田薬品工業社(モデルナ社)のワクチンが使われています。アストラゼネカ社ワクチンは、各都道府県に1か所以上の接種センターが設置されることになっています。
対象年齢や接種間隔の違いは以下の表をご覧ください。新型コロナワクチンのタイプ(mRNA、ウイルスベクター)の詳細はこちらの記事をご覧ください。
ファイザー社 | 武田薬品工業社 | アストラゼネカ社 (8月3日より追加) |
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目的 | 新型コロナウイルス感染症の発症を予防します。 | 新型コロナウイルス感染症の発症を予防します。 | 新型コロナウイルス感染症の発症を予防します。 |
対象年齢(接種日の年齢) | 12歳以上 (6月1日より拡大) |
12歳以上 (8月3日より拡大) |
原則40歳以上(特に必要がある場合は18歳以上) |
ワクチンタイプ | mRNAワクチン | mRNAワクチン | ウイルスベクターワクチン |
標準的な接種方法 | 2回の筋肉注射 | 2回の筋肉注射 | 2回の筋肉注射 |
標準的な接種間隔 | 3週間後の同じ曜日 | 4週間後の同じ曜日 | 4~12週間後(最大の効果を得るためには、8週以上の間隔をおいて接種することが望ましいとされています) |
有効性 | ・発症する確率が約20分の1になるとされています(有効率95.0%) ・2回目の接種を受けてから7日程度で十分な免疫ができるとされています |
・発症する確率が約17分の1になるとされています(有効率94.1%) ・2回目の接種を受けてから14日程度で十分な免疫ができるとされています |
・発症する確率が約3分の1になるとされています(有効率62.1%) ・2回目の接種を受けてから15日程度で十分な免疫ができるとされています |
注意点 | ・1回目から3週間を超えた場合は、できるだけ早く2回目を接種しましょう ・1回目から6週間後までに接種することを目安としている国もあります |
・1回目から4週間を超えた場合は、できるだけ早く2回目を接種しましょう ・1回目から6週間後までに接種することを目安としている国もあります |
・1回目から12週間を超えた場合は、できるだけ早く2回目を接種しましょう |
厚労省 リンク |
ファイザー社の新型コロナワクチンについて | 武田/モデルナ社の新型コロナワクチンについて | アストラゼネカ社の新型コロナワクチンについて |
予約の上で接種しましょう
原則として、住民票のある市町村の医療機関や接種会場で受けることができます。接種会場はこちらから探すことができます。
また、東京と大阪には自衛隊による大規模接種センターが設置されています。6月11日以降は居住地を問わず予約が可能です。このセンターでは武田薬品工業社(モデルナ社)のワクチンが使われています。予約がないと接種ができないのでご注意ください。
接種できない方もいます※3
以下の方は、原則的にワクチンを接種できません。自分が当てはまると思われる場合は、かかりつけ医にご相談ください。
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- 37.5℃以上の熱がある方
- 重い急性疾患にかかっている方
- ワクチンの成分に対し、アナフィラキシーなど重度の過敏症の既往歴のある方
- その他、予防接種を受けることが不適当な状態にある方
アストラゼネカ社のワクチンの場合は、以下の方も接種することができません。
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- ワクチン接種後に血小板減少症を伴う静脈もしくは動脈の血栓症を起こしたことがある方
- 毛細血管漏出症候群の既往歴のある方
接種したら、記録と引き続きの予防策を!
接種日が決まったり、実際に接種をしたら、日付を忘れてしまわないように「ヘルスアミュレット」で日付の管理をしましょう。また、接種した場所、ワクチンメーカー、どの番号(製造番号)のワクチンを接種したかを記録しておきましょう。今後、3回目の接種が必要になった時やワクチンの有害事象が疑われた時に、自分の身を守ってくれる大事な情報です。
2回目の接種が終わるとワクチン接種は完了です。ワクチンによって違いがありますが、接種して1~2週間で新型コロナウイルスへの免疫(抵抗力)ができあがるとされています(米国CDCのガイドラインによる※4)。
2回の接種が完了したら、他社の新型コロナウイルスワクチンを受け直す必要はありません。ただし、違うタイプのウイルスがでてきたり、十分な免疫が育たなかったり、時間とともに免疫が弱ってしまったりした場合にはワクチンを打ち直すことがあります。
抵抗力がついた場合でも今後は一切感染しないということではありません。2回の接種が終わっても、引きつづき手洗いやマスク、消毒をすることと、人との距離を保つといった予防策を継続しましょう。
参考文献:
※1 厚生労働省「新型コロナワクチン接種についてのお知らせ」
※2 厚生労働省「予防接種健康被害救済制度」
※3 厚生労働省「新型コロナワクチンQ&A」
※4 CDC 「COVID-19 Vaccination」
※2021年8月月現在の情報を参考に作成しています。
作成:Health Amulet編集部
新型コロナワクチン、どうやって受けるの? 2021年8月10日時点 その1
新型コロナワクチン、どうやって受けるの? 2021年8月10日時点 その2