- 健康キレイのカギは「ホルモンを理解しコントロール」すること
前回までのお便りでは、女性の身体や心の変化が、女性ホルモンによって影響を受けていることをお伝えしました。
「女性ホルモンがアップ」「ホルモンを活性化」といった言葉を聞くこともあるかもしれませんが、これには医学的な根拠はありません。健康でキレイを維持するために大事なのは、「ホルモンを理解し、コントロールして振り回されないようにすること」です。
今回は、ホルモンのバランスと上手に付き合ったり、ホルモンバランスの変化に対応してもやもやを吹き飛ばす方法をお伝えします。
- ホルモンの変化に振り回されない!ピルでホルモンをコントロール
理由なくイライラしたり、甘いものが食べたくなったり、気分が落ち込んだり… 女性なら経験がある方は多いのではないでしょうか。生理の2週間ほど前から、数日前に起こる心身の不調をPMS(月経前症候群)といいます。
この原因が、ホルモンバランスの変化であることは前回のお便りでもお伝えしました。ホルモンバランスの乱れに対応する方法の一つがピル。ピルは、エストロゲンとプロゲステロンを含む錠剤を飲むことで、排卵を止める薬です。
女性は、毎月生理周期に合わせてホルモン量が変化しています。ピルを飲むことで、このホルモンの分泌量の変動が小さくなるため、ホルモンバランスの変化による不調の影響を受けにくくなるのです。PMSや月経困難症の対策にもなります。
- 標準体重で女性ホルモンのバランスをキープ
ホルモンのバランスが崩れてしまう原因の一つに体重があります。
痩せすぎだと、女性ホルモンであるエストロゲンを分泌するための体脂肪が少なくなり、生理不順になることがあります。逆に、太りすぎているとエストロゲンの量が多くなり、同じように生理不順になります。標準体重をキープすることがホルモンバランスを保つこと、健康でキレイの近道なのです。
標準体重かどうかは、BMIという値で知ることができます。
BMI=体重(kg) ÷ {身長(m) X 身長(m)} で計算します。女性の健康推進室ではBMIを簡単に確認することができるので、自分の標準体重がわからない方は確認してみましょう。
BMIが18.5~25未満なら標準体重です。
身長160センチなら、約47~64キロが標準体重。標準体重でいることで、健康でキレイだけでなく、病気になりにくい身体でいることができます。
妊娠していないのに3か月以上生理がない状態を「無月経」といいます。女性ホルモンの分泌が正常にされなくなっている可能性があります。
ストレスや無理なダイエットなどで女性ホルモンは乱れてしまうことも。生理がないのは身体に良くないことが起きている、と考え生理が来ないから楽と思わず、婦人科を受診をしましょう。
- これだけやればOKはない!
私たちの心と身体の健康が女性ホルモンによって大きく変化することは、もうわかっていただけましたよね。そして、ホルモンの量は多すぎても、少なすぎてもいけない、ちょうどいい量が大切。
日常生活ではバランスの取れた食事を取ったり、ストレスをためない生活をすることは大切です。そして、「これだけやっておけばおいい」といったSNSの情報には惑わされないようにしましょう。
健康キレイのための5箇条
お便りを読んでいただき、ありがとうございました。
次回からは、女性の健康に関する気になる疑問について、みなさんからいただいた質問にも回答します。
このお便りは、アンケートで、お届けする情報について「年齢を重ねて出る症状(更年期)について」「健康的なキレイ(女性の痩せ)について」「(男性向け)働く女性の健康について」のうち、「健康的なキレイ(女性の痩せ)について」を選択いただいた方、またはアンケートに回答がなかった方には事務局がご登録いただいた年齢・性別に合わせてお送りしています
厚生労働省 女性の健康推進室「ヘルスケアラボ」https://w-health.jp/
第2回は「健康でキレイはモテる!」をお届けします。
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