なんとなく感じる不調。抜けだして、自分らしい生き方を!

 

ようこそ、「カラダシルプロジェクト」へ!

はじめまして!カラダシルプロジェクト運営事務局のサキコです。

このプロジェクトでは、女性が普段からなんとなく感じている不調について、女性だけではなく、男性にも理解していただくために、今日から12月24日ころまでためになるメッセージをお届け。カラダシルプロジェクトを通して、「なんとなく不調だけど、どうすればいいかわからない自分」から抜けだしましょう!

全てのメッセージをお送りしたあとに、メッセージ配信後のアンケート調査にご協力いただいた方から、抽選で300名様に、1000円分のQUOカードをプレゼントします!ぜひ最後までお付き合いください。

「なんとなく不調」抱えてないですか?

あなたは、「なんとなく不調」抱えていませんか?

2018年1月に経済産業省がはたらく女性を対象に調査した※1ところ、女性特有の不調で困ったことがある人が、なんと半数以上!私が勤めるクリニックにも、日々いろいろな年代の女性が「なんとなく感じる不調」を抱えてやってきます。

なかでも、「PMS」や「月経痛」などは不調の理由の上位にはいるなど、「痛み」は「なんとなく不調」のおもな理由に。カラダシルプロジェクトに参加しているみなさんの中にも、なんとなく感じる「痛み」に悩まされている方も多いのでは?

そこで、このプロジェクトでは、私がクリニックで知った情報をもとに「はたらく女性の痛み」について、痛み原因や簡単に実践できる対処法、病院を受診するときのポイントや自分に合ったお薬の選び方などをわかりやすくお伝えしたいと思います!

男女によっても異なる「痛み」について知ることは、女性・男性どちらにとっても、もっと働きやすい環境にすることへとつながるはず。「痛み」について正しく知り、困ったときに迷わず行動できる知識をつけ、男性も女性もお互いにサポートしあえる環境を目指しましょう。        

経産省事業「健康経営における女性の健康の取り組みについて」(2019年3月)をもとに作成

普通とは違う「痛み」!でもどこが痛いのかわからない…どうすればいい? 

自分で痛みの原因を判断して、痛みの種類にあったする診療科を受診する。もちろんそれでも大丈夫。でも「この痛みってなに?」「どこの診療科を受診すればいいの?」そんなふうに思う方も多いのでは。私の勤めるクリニックにも「どこに相談したらよいかわからない」という方も多く来院しています。

そんなときは、総合診療科や内科など、ジェネラルにカラダをチェックしてくれる診療科に相談してみましょう。また、まさに今!痛みがある状態など、症状が出ているそのときの受診がベスト。「昨日痛みを感じたけど、今は痛みがないなあ」といった場合、カラダに何が起きているかがわかりづらく、診断がつかないことが多いためです。

男性だけ!女性だけ!それぞれにしか発生しない痛みや病気 

女性特有の痛みについて、子宮や卵巣などの表面を覆う腹膜が刺激されてうまれる痛みや、子宮内膜がはがれたりすることでうまれる痛みがあります※2。また、陣痛などの出産に関わるものも女性特有の痛みといえますね。

一方、腹膜が刺激されることで血管がしめつけられ血流がとまり、精巣が壊死してしまう精巣捻転などが男性特有の痛み※3。他には、男性にしかない臓器の前立腺に関連した病気があります。

パートナーの痛みを理解したい・・・どうすればいいんだろう?

「女性は陣痛があるから痛みに強い」という話を耳にしたことがある人も多いと思いますが、実はそうではありません!痛みの感じ方については、男女間ではっきりとした差があるわけではないのです※4。

また男女では解剖学的に、性器のある場所がちがいます。男性は性器が体外にありますが、女性は他のいろいろな臓器と一緒に、骨盤のなかに。そのため、例えばお腹が痛いと感じた場合、男性は消化器官が原因であることが多く、判断もつきやすいけれど、女性はどこから痛みが発生しているのか特定しにくいのが特徴※5。

こうした痛みの感じ方への思い込みをなくすことや、男女のカラダのちがいを知って、なんとなく不調と上手に付き合ったり、パートナーやまわりの人の痛みを知っておたがいに助け合えるようになったら、もっと素敵ですよね。

あ!こんな話をしてたら、新しい患者さんが来院されました。

千代田区でオフィス勤務している、れいこさん。最近、頭痛や生理前の不調に悩んでいるそう。どんなお悩みがあるのか、聞いてみましょう。

 

監修:

宋美玄先生 産婦人科医、医学博士

2001年、大阪大学医学部卒、川崎医科大学講師、ロンドン大学病院(胎児超音波部門)留学を経て、2010年から国内で産婦人科医として勤務。

主な著書に、「産科女医からの大切なお願い:妊娠・出産の心得 11か条」(無双舎)、「女医が教える本当に気持ちのいいセックス」(ブックマン社)などがある。

参考資料:

※1 健康経営における女性の健康の取り組みについて(2018、経済産業省)

※2 はたらく女性の健康応援サイト(女性就業支援全国展開事業 事務局 厚生労働省委託事業)

※3 知っていますか? 男性のからだのこと、女性のからだのこと 〜健康で充実した人生のための基礎知識〜(平成24年厚生労働科学研究費補助金(成育疾患克服等次世代育成基盤研究事業)「母子保健事業の効果的実施のための妊婦健診、乳幼児健診データの利活用に関する研究」)

※4 痛みの感じ方に性差(男女差)はあるか?(慢性の痛み情報センター)

※5 女性泌尿器疾患・骨盤臓器脱(女性の健康推進室 ヘルスケアラボ)