昨年のご自身のお体の状態について覚えていらっしゃいますでしょうか?
定期的な健診は、お体の状態をチェックする貴重な機会です。外見からは分からない病気や健康上のリスクも見付けることができますので、ぜひ今年も受診しましょう!
健診に向けて取り組みたい生活習慣
昨年の健診結果に問題がなかったとしても、それから期間が経った今も健康体であるかどうかは、実際に健診を受けなければ知ることができません。
そこで、今日から少しずつ生活習慣を見直して、健診への準備をしていきましょう。ここでは、気軽にできる4つのポイントをご紹介します。
1、20分(約2000歩)歩く
20分歩くだけでも有酸素運動の効果が期待できると言われています。たとえば、バスや自転車で移動している距離の一部を徒歩に変えてみることも有効です。
そして、なにより大切なのは毎日継続することです。たとえ1回あたりの運動時間は短くても、毎日続けることで効果が上がります。
2、甘い飲み物は飲まない
甘い飲み物のカロリーは、実は無視できないほど高いことをご存知でしょうか。
飲み物の種類にもよりますが、清涼飲料水の場合は概ね500mlのペットボトル1本に砂糖が50~60g入っている計算になります。甘い飲み物はついつい飲んでしまいがちですが、喉が渇いた時にはできるだけ無糖のお茶や炭酸水などを選ぶようにしましょう。
3、食事の時は野菜から先に食べる
野菜やキノコ類、海藻類に多く含まれる食物繊維は少量でも満腹感を与えてくれますので、ゆっくりと噛んで食べることで食べ過ぎ防止の効果が期待できます。また、食物繊維は適度に摂取することで便通の改善にも繋がります。
4、朝食をしっかり食べて夜は軽く済ませる
健康にダイエットをするうえで、しっかり朝食をとることはとても大切です。
朝はたっぷり栄養を補給して頭と体を動かせる状態にして、夜は寝るだけなので食べる量を抑えましょう。
【気になるQ&A】
Q:以前の健診結果で「経過観察」という結果が出たのですが、どういう意味でしょうか?
一般的に「軽度」の異常があるものの日常生活には影響がない時に「経過観察」と判断されます。お薬を飲む必要はありませんが、生活習慣(食事・運動・飲酒・喫煙)の見直しが必要な状態で、1年後に再び健診を受けて数値の変化を確認する必要があります。
Q:同じ病院で受けないといけませんか?
健診結果を正しく判定するには、過去の健康状態を把握しておくことが大変重要です。そのためには、できる限り同じ医療機関で受診するほうが良いと考えられます。
健診機関を変更する場合には、それまでの健診結果を必ず持っていき、診察の時に過去の健康状態を知ってもらった上で指導を受けると良いでしょう。
Q:なぜ血液検査前に絶食が必要なのですか?
私たちの体には、食事によって上昇する血糖値を下げるために「インスリン」というホルモンが分泌される仕組みが備わっています。
しかし、糖尿病を患っている場合は、このインスリンの分泌機能が低下してしまい、血糖値が高くなったままになってしまうのです。
そのため、食事から時間を置かずに検査をしてしまうと、血糖値について正しい判断が難しくなってしまうのです。
Q:うっかり食べてしまった場合はどうしたらいいですか?
必ず検査を行う前に医師もしくは検査担当者へ伝えましょう。食べた量や時間などを事前に伝えることで、飲食したことを加味して検査結果を診断してくれる場合もあります。