こんにちは。カラダシルプロジェクト運営事務局のサキコ@クリニック勤務です。
よく来院されるれいこさんですが、海外へ転勤されるとのことで、今回で最終回となりました。
頭痛、肩こり、PMS(月経前症候群)、関節痛……。れいこさんが今回クリニックで相談してくれた「働く女性の痛み」。
ここまで、症状に関する基本知識や、日ごろの生活で気を付けるポイント、病院の受診の目安やお薬の選び方についてお話してきました。
「これまでお伝えしたポイントを一緒に振り返ってみましょう!」
れいこさんにお伝えした大切なポイント、みなさんは覚えていますか?
クイズにチャレンジしてみましょう。
■頭痛
Q.一般的によくある頭痛は、「 」と「 」!
A.緊張性頭痛と片頭痛 緊張性頭痛は、肩や首のコリからくる頭痛※1。 片頭痛は、血管が原因となる頭痛で、ホルモン変化が影響しているとも言われます。ズキズキとした痛みと、女性に起こりやすいのが特徴※1。 女性ホルモンが影響している可能性がある方は、ピルを服用してホルモンの変化を少なく抑えると、片頭痛が少なくなる場合も※2。
Q片頭痛はアルコールが原因になることも。中でも片頭痛を起こしやすいと言われているアルコールは?※3。
A.赤ワイン 片頭痛の場合は、アルコール(特に赤ワイン)やチョコレートを控えたり、質の良い睡眠やバランスの取れた食事、身体を動かしてストレスを発散するなど心がけましょう※4。
■肩こり
Q.肩こりは、上半身(首・肩・背中)の「 」がこわばり、血行が悪くなることが原因
A.筋肉 長時間同じ姿勢をとること、ずっと同じ肩で荷物を持つことなどが肩こりの原因になることも。 コリを感じるだけではなく、肩が上がらない、突然痛みが出てきたという場合は四十肩や五十肩などの病気が隠れていることもあるので要注意。
Q.肩こりのセルフケアとして、どんなことが効果的?
A.ストレッチ、筋肉まわりをほぐす運動、入浴や蒸しタオルなどで肩を温めることなど※4※5 自分で揉んだりたたいたりする方もいますが、自分で力を込めて揉んだりたたいたりすると、かえって筋肉を緊張させてしまう場合もあるので気をつけましょう。
■PMS(月経前症候群)
Q.PMSとは何でしょう?
A.月経前、3~10日の間続く精神的あるいは身体的症状のこと PMSは月経開始とともに症状は弱まったり、なくなったりします。 代表的な症状として、イライラ、怒りっぽくなる、憂鬱な気分になる、情緒不安定になるなどの精神的なものと、肌荒れ・にきび、眠気または不眠、疲れ・だるさ、便秘、頭痛、腰痛などの身体的なものがあります※6。
Q.PMSを緩和する代表的な治療方法は「 」や「 」があります。
A.ピルや漢方 普段からの予防方法としては、積極的にカルシウムやマグネシウムの摂取したり、カフェイン、アルコール、喫煙などを控えることを心がけましょう※6。
■関節痛
Q.関節痛の中でも一般的な、長年にわたる関節への負担などで軟骨がすり減ることで起きた関節痛。特に膝の関節痛の場合、日常生活で気をつけられることは?
A.「ひざを支える筋肉を鍛える」「正座をさける」「肥満であれば減量する」「膝を冷やさず、温めて血行を良くする」「洋式トイレを使用する」など※7。 また、膝の曲げ伸ばしをスムーズにするための運動もおすすめ。 股関節の関節痛(変形性股関節症)の場合は、負担が少ない水中ウォーキングなどの運動を行い、膝を支える筋肉を鍛えるなど※8が効果的です。
Q.関節痛に効く湿布の選び方は?
A.基本的には自分が一番気持ちよかったり、お肌に合うものを使うとよい 湿布以外にも塗り薬の鎮痛剤もあるため、いろいろと試してみてもよいでしょう。 ただし、妊娠している場合は非ステロイド系の鎮痛薬の使用は要注意です!鎮痛剤を使用する場合は、使用上の注意や成分などをよくみてから使用してくださいね。
最後まで読んでいただきありがとうございました!
痛みの感じ方は人それぞれ。個人差があるものです。
でも、もし痛みを感じたら、自己判断せず病院へ行きましょう。そのときは、痛みを感じるタイミングや、どのように痛みを感じるのか、女性であれば月経周期などを伝えられるようにしておくと、医師の判断に役立ちますよ。
今回のプロジェクトが、少しでもご自身の心・身体と向き合うきっかけになれば幸いです。
今回のプロジェクトは事後アンケ―トへの回答をもって終了となります。
後日お送りするアンケートに必ず回答をお願いいたします。
*プロジェクトの開始前にお送りした事前アンケート(10月20日頃送付)と、このあとお送りする事後アンケート(2月2日頃送付予定)の両方に回答していただいた方
*回答は1人1回限りです。複数回、回答いただいた場合、最後の登録情報が有効な回答となります
監修:
宋美玄先生 産婦人科医、医学博士
2001年、大阪大学医学部卒、川崎医科大学講師、ロンドン大学病院(胎児超音波部門)留学を経て、2010年から国内で産婦人科医として勤務。
主な著書に、「産科女医からの大切なお願い:妊娠・出産の心得 11か条」(無双舎)、「女医が教える本当に気持ちのいいセックス」(ブックマン社)などがある。
参考資料:
※2 頭痛 厚生労働省『「統合医療」に係る 情報発信等推進事業』
※3 POSITIVE SHARING こころの耳 厚生労働省
※6 月経前症候群(premenstrual syndrome : PMS) 日本産科婦人科学会